一眼レフデジタルカメラ Nikon vs Canon
アテネオリンピックもあと数日で終わろうとしている。
テレビ中継で深夜まで見ているのだが、ゲームの行方とは別に、気になることがある。
それは、報道カメラマンが使っているカメラである。
過去には、報道用カメラといえばニコンだった。それ以外はほとんどなかった。
そのニコンは、今回のアテネオリンピックを主要なターゲットとして、2003年11月に D2H を発売していた。
今年の春頃、新聞社のカメラマンの話を聞く機会があったのだが、それによると、
アテネオリンピックでは、ニコンではなくキヤノンを使う社が増えそうだとのことだった。
キヤノンの EOS-1D は、画素数820万画素で連続撮影は8.5コマ/秒。
一方、ニコンの D2H は、画素数410万画素で連続撮影は8コマ/秒。
さらに、ニコンの D2H のほうは、高感度に設定したとき(つまり屋内競技などの撮影のとき)には、
画像ノイズが目立ってくるとのことなのである。
もちろん、報道目的であれば、画素数やノイズなどを考慮しても、 D2H も充分に実用に耐えるカメラである。
そんなことなどを考えながらテレビを見たりしていたのだが、結果的には、両者半々くらいといったところ。
これには、キヤノンは多分喜んでいるだろうし、ニコンは危機感を持っているはずである(持っていてほしい)。
そんな中で、8月20日、キヤノンが新しい一眼レフデジカメ EOS 20D を9月に発売することを発表した。
これは、「EOS 10D」の後継機種であり、どちらかというとアマチュア向けであると考えられるが、それでも
画素数820万画素、連続撮影は5コマ/秒と高性能である(決してこれらだけでカメラの良し悪しが決まるものではないが)。
発売当初の価格は、税込みで18万円台~19万円台になりそうである。
これは、ニコンの D70 よりはやや高めの価格だが、かなり魅力的な製品であることは間違いない。
もしかしたら、自分も、買ってしまうかもしれない。
こうやって両者を比較してみると、現時点では、ニコンよりもキヤノンのほうがマーケットを引っ張っている感じは否定できない。
ニコンも、頑張って、早く「D2X」を出してほしいと思う。
★ Canon EOS 20D
★ Canon EOS 20D EF-S18-55 U レンズキット
★ Canon EOS 20D EF-S17-85 IS キット
(c) bskklog, 2004
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