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Sunday, August 22, 2004

Google

紆余曲折を経て、先週、Google Inc.がNASDAQ市場での株式公開を行った。
IPO価格は当初予定より低い85ドルとなったが、市場取引開始直後の株価は100ドル前後と、人気が高い。
(Ticker symbolは「GOOG」: Yahoo! Financeで見る

ネットビジネス企業の特徴の一つは成長の速さである。
スタンフォード大学で出会った2人の学生(Sergey BrinとLarry Page)が1998年に設立した会社は、6年後に時価総額272億ドルとなった。
これは、日立製作所(205億ドル)、GM(235億ドル)、フォード(256億ドル)を上回ることを考えれば、そのすごさがわかりやすい。
参考までに、Googleの2004年1月-6月期の売上は13億5千万ドル、最終損益は1億4300万ドルである。
株価収益率は約100倍(株価100ドルとした場合)と高めであるのは、加熱状況が多少あるとしても、IT系企業の中でも特に高成長が期待されているからだろう。

Googleの基本技術はいうまでもなく検索技術であるが、検索語マッチング広告のビジネス規模が高い率で伸びている。
また、現在限定サービス中のGメールについても、Googleらしく、検索技術を応用したサービスが次の収益源として期待される。

Yahoo!系の会社Overtureに対して支払う和解金が発生するため、今四半期(2004年7月-9月)は赤字になるとのことである。が、逆に言うと、ひとまず本件については特許侵害に伴う損害賠償リスクを取り除くことができたという意味では、経営的にはプラス要因と考えられる。

株価の動きを見ながら、買うチャンスを見極めたい。

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