Hacker's Delight / ハッカーのたのしみ
おもしろい本があるのを見つけた。帯に「コンピュータに侵入するためのテクニックではありません」とわざわざ書いてあるのがちょっと笑える。
タイトル:「ハッカーのたのしみ 本物のプログラマはいかにして問題を解くか」
著者:Henry S. Warren
出版社:エスアイビーアクセス
発売:2004年09月
英語の原著はこちら、
タイトル:Hacker's Delight
著者:Henry S. Warren
出版社:Addison-Wesley Pub
発売:2002年07月17日
どうやら、コンピュータプログラムを書く際の、様々な演算を駆使したテクニックについて書かれている本のようである。
原著のほうの背表紙のコピーによると、
いくつかのblogで既に話題になっており、非常に面白そうなので、そのうち買って読んでみよう。
ところで、日本語サブタイトルに含まれている「本物のプログラマ」という言葉で、以前に読んだある文章を思い出して探してみた。それは、「Real Programmers Don't Use Pascal」と題された文章である。これは、1982年か1983年頃に、Ed Post(Tektronix, Wilsonville, OR, USA)という人によって書かれてものであり、英語の原文は、例えば、
http://www.pbm.com/~lindahl/real.programmers.html
http://www.ee.ryerson.ca:8080/~elf/hack/realmen.html
http://www.cs.bgu.ac.il/~omri/Humor/real-progstory.html
に今でも残っている。また、日本語訳は、
http://www.genpaku.org/realprogrammerj.html
にあるようである。
この文章には、例えば、
- Real Programmers aren't afraid to use GOTOs.
- Real Programmers can write five page long DO loops without getting confused.
- Real Programmers like Arithmetic IF statements -- they make the code more interesting.
- Real Programmers write self-modifying code, especially if they can save 20 nanoseconds in the middle of a tight loop.
- Real Programmers don't need comments -- the code is obvious.
などと書いてあり、当時としてもインパクトがあった。雑誌「bit」などでも話題になったように記憶している。
また、「キッシュ」(quiche)という食べ物は当時の日本ではあまり知られておらず(今でも知られていないかもしれない)、どこかに書いてあった注釈を読んでなんとなく理解した。ところで、なぜ「キッシュ」なのかというと、これは1982年4月1日にPocket Booksというところから出版された「Real Men Don't Eat Quiche」という本が元になっているようである。この本は絶版だが、日本或いは米国のAmazonを通して買えるようである。
Real Men Don't Eat Quiche (amazon.co.jp)
Real Men Don't Eat Quiche (amazon.com)
(c) 2004, bskklog.
The comments to this entry are closed.
Comments