日本のプロ野球の今後は?
2004年のプロ野球界再編についてまとめた 記 事 を書いたが、果たして再編はこれで終わりなのだろうか。
完全ウェーバー制によるドラフトや、サラリーキャップ制や、地域密着型の球団経営など、様々な改善案は単にアイデアとしては出ているものの、日本プロ野球の抜本的な改革はまだほとんど手付かずのままである。
経営の苦しくなった企業から、たまたま現在好調な企業に球団のオーナーシップが単に移っただけならば、目先の運営資金には欠かないかもしれないが、プロ野球全体の価値を高めることにはつながらない。
強いて言えば、今回、楽天とソフトバンクという2つのIT系(しかもインターネット系)企業が球団を所有したことによって、コンテンツを売るチャネルが増えたという点は、価値の増大になるかもしれない。
しかしながら、それだけでは不十分である。より一層のマーケティング活動、ITの活用(例えば、CRMの本格的導入とか)、そして現代的な経営の導入により、今後のプロ野球全体の活性化につながっていくならば、今年の再編の意義も充分にあったといえるのだが。
2005年以降のプロ野球に注目したいと思う。
日本プロ野球70年史 (2004年12月22日発売) |
(c) 2004, zig zag road runner.
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