ラリー・エリソン氏のフットボールチーム買収
OracleのCEOであるLarry Ellison氏の家に、一度だけ行ったことがある。
私が訪れたのは、Ellison氏が所有する複数(?)の家のひとつであり、広大な敷地に建てられた純日本建築のものである。建築に造詣が深いEllison氏は日本からわざわざ大工を呼び寄せてその家を建てさせたそうだ。家の中には数々の美術品が置いてあり、日本の中世の仏像(国宝級?)なども飾られていた。
彼は、欲しいものは何でも手に入れるタイプの人間のようである。噂によると、数十億円もする戦闘機も個人で所有していたとのこと。パイロットのライセンスも持っているとも聞くが、まさか自分で戦闘機を操縦するのだろうか。
そんなEllison氏でも中々手に入らないものは、People Softだけではない。自社が主催する展示イベント「OpenWorld」での講演中に、NFLチームの買収についての質問に答えたとのこと。CNET Japanの記事(※1)によると、
(中略)
しかしEllisonは、49ersのオーナーに対する辛らつな言葉を用意していた。「(彼らが所有している間に、49ersは)リーグで最低のチームになり果ててしまった」(Ellison)
Ellisonは、今シーズンに入ってわずか1勝しただけで、あとは連敗続きの49ersの成績に触れ、「1つ勝てれば上出来だろう」と語った。
S.F. 49ersの買収はうまくいかなかったが、2004年11月2日の記事(※2)でも書いたように、NFLのオーナー会は2008年にLos Angelesに新チームを設けることを検討しており、そのチームをEllison氏が所有する方向で調整が進められているようである。
もし彼がチームを所有することになった場合、OracleというIT企業とエンターテイメント産業であるNFLチームとの間のシナジーを追求する経営をするのか、全く別物として扱うのか、今から興味が湧く。
【アメフト】
※1:CNET Japanの記事:買収に苦労は付きもの
※2:2004年11月2日の記事:Larry Ellison とフットボール
(c) 2004, zig zag road runner.
The comments to this entry are closed.
Comments
つたないblogにトラックバックありがとうございます。
OracleOpenWorldのLarry EllisonのKeynoteではあまり目新しいネタの発表もなく、カンファレンス会場がもっとも沸いたのはPeoplesoft買収の話と、S.F. 49ersの話のときでした。
フットボールの話は一通り講演が終わったあとの質問コーナーでのこと。49ersのキャップをかぶったおじさんの質問で、「我々ベイエリアの人間にとっては重要なことなのだが、Oracleはいつ49ersを買収するのか」。カンファレンスがまさにサンフランシスコで開催されていることもあり、会場爆笑。Ellisonの回答はCNET Japanの記事のとおりです。
Posted by: いーちゃん | Sunday, December 12, 2004 10:15
いーちゃんさん、コメントありがとうございます。
私もベイエリアのホテルに泊まったときには、バーのTVで49ersのゲームを観戦したものです。
書いていただいた内容で、会場の雰囲気が一層よくわかりました。これからもよろしくお願いします。
Posted by: zig zag road runner | Sunday, December 12, 2004 11:56