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Saturday, January 22, 2005

[NFL] New England Patriots 20-3 Indianapolis Colts

第一印象は、かなり後まで尾を引くものである。

私がNFLのゲームを真剣にTVで見始めた1980年代後半から1990年代前半、New England Patriotsは弱小・常敗チームとして知られ、その右に出るチームはなかった。Patriotsのゲームを見るとき、どうしてもその頃のイメージを引きずってしまう。レギュラーシーズンで1勝か2勝しかしなかった年もあったのではなかったか。メディアも、NFLのお荷物チーム的扱いをしていた。2004-05年の今シーズン、逆に、Patriotsは2敗しかせず、NFL32チーム中2位(1位はPittsburgh Steelersの15勝1敗)の勝率を残して、ディビジョナルプレーオフに進出した。

ウェーバー制のドラフトや、ドラフト指名権のトレードや、サラリーキャップ制などによって戦力の均衡が図られ、いやもう少し厳密に言うと、あるシーズンを見れば戦力は均衡していないのだが、その不均衡は長くは持続せず、時間軸方向に4~5年通してみればある一定のバランスが働いている。

前置きが長くなったが、そのNew England Patriotsが、2005年1月16日、地元マサチュセッツ州フォックスボロで吹雪の中、Indianapolis Coltsを迎え撃った。

第1クォーターは、Indianapolisのディフェンスが押し気味で、両チーム無得点。

第2クォーター、New Englandは、多彩な攻撃でじわじわと前進。ゴール前1ヤードで第4ダウンを迎える。ここで、New EnglandはラインバッカーのMike Vrabel(#50)もタイトエンドとして入れて、ギャンブル。Corey Dillon(#28)にボールを持たせてタッチダウン、と思ったが、その前にフォルススタートの反則があった。結局、この攻撃はフィールドゴールに終わって、New Englandが3-0とリード。
第2クォーターには、両チームがさらにフィールドゴールを1本ずつ決めて、New England 6-3 Indianapolisで前半を終了。

第3クォーターは、13分30秒に、Tom BradyからDavid Givensへのタッチダウンパスが決まり、New Englandが13-3とリードを広げる。

第4クォーターには、ゴール前1ヤードからのNew Englandの攻撃で再びMike Vrabelが入り、今度はクォーターバックのTom Bradyが1ヤードキープしてタッチダウン。

最終スコアは、New England Patriots 20-3 Indianapolis Coltsとなった。

このゲームで、面白いフェークプレーがあった。第2クォーター終盤14分23秒(前のプレーはパス不成功で時計は止まっている)、6点を追うIndianapolisの敵陣22ヤードからの攻撃。ノーハドルから、ワンバックの体型だったように記憶しているが、クォーターバックのPeyton Manning(#18)がオーディブルを伝えるためにCの後ろの位置から2~3歩左に歩き、両手をバタバタと振りながら左のWRのほうに向かって叫んでいるその瞬間に、Cがボールをスナップ。このスナップボールをランニングバックのEdgerrin James(#32)が直接取って中央を突くラン。これが見事に成功して11ヤード前進してファーストダウン。と思ったのだが、QBのManningがフォルススタートの反則を取られてしまい、このプレーは無効になった。ちょっとわかりにくかったが、もしかしたら、スナップ時に2人が同時にモーションしていたことで反則になったのだろうか。結局、失敗に終わってしまったが、よくこんなこと考え付くなぁと感心する。似たような動きでのオーディブルも、それまでに行なっていたが、それもきっちりと伏線になっているわけである。セットした状態からプレーが始まるスポーツだからこそ、フェークという戦術が効果を発揮する余地が広い。

ともあれ、これでディビジョナルプレーオフ4試合がすべて終わり、各カンファレンスのチャンピオンシップゲームへの出場チームが決まった。今シーズンは、ワイルドカードで上がってきたチームがすべて敗れ去り、しかも、NFCもAFCも、カンファレンス1位・2位のチームが対戦するチャンピオンシップゲームとなる。

2005年1月23日(日曜)
15:00開始 Atlanta at Philadelphia (NFC)
18:30開始 New England at Pittsburgh (AFC)
(時刻はいずれも米国東部時間)

(c) 2005, zig zag road runner.

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Comments

弱小時代のペイトリオッツというと、CFLに行く前のダグ・フルーティの活躍が印象に残っています(笑)。当時はユニフォームも弱そうでした・・・。
エジャリンへのダイレクトスナップは、オフィシャルが慌ててミスジャッジしたような気がしましたね。ペイトリオッツを応援してたのでラッキーって感じでしたが、あれはコルツにとっては不運だったと思います。

Posted by: 奇天 | Saturday, January 22, 2005 22:24

確かに、1990年頃のペイトリオッツって弱かったですよねー。日テレの豊田順子アナがペイトリオッツファンだと放送で言ってましたが、可哀想だなあって思ってました。
今や弱小チームは、49ersやビルズ、カウボーイズ。ある意味、ドラフトがうまく機能してますよね。

Posted by: tim_morry | Sunday, January 23, 2005 00:57

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