中村紀洋にビザ発給 3月2日練習開始/L.A. Dodgers
米国大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)とマイナー契約した中村紀洋 内野手(元・近鉄バファローズ)は、米国政府からのビザ発給が遅れていたことにより、2月24日から開始されている練習には参加できていない。
米国入国に関しては、メジャー契約の場合にはスポーツ選手などを対象にした「P-1ビザ」が迅速に発給される。しかしながら、中村選手は、マイナー契約であるために、短期労働者扱いの「H-2Bビザ」を申請しており、米国政府側でのこの承認に予想以上の時間がかかった。
そして2月26日、ようやくビザが取得できたことをドジャース側が確認し、中村選手は3月1日に現地(フロリダ州・ベロビーチ)入りして、3月2日からキャンプに参加できることになった。但し、3月2日にはドジャースのオープン戦の初戦が予定されている。仮に中村選手がこのオープン戦に出場できたとしても、守備メンバー間の連携やサインプレーなどの練習ができておらず、また言語の問題もあり、チームの一員としてプレーすることはかなりのハンディキャップを負うと想像する。
野手でまだキャンプ地に到着していないのは中村選手だけ。トレーシー監督も、「飛行機から降りたばかりの選手をすぐに試合に使うことはできない。それはほかの選手にフェアではない。」とコメントしており、中村選手には、練習を通しての実力評価を早急に受けることが、メジャー登録への鍵となる。
なお、ドジャースの三塁手は、昨年までのベルトレーがFA権行使によって抜け、その穴埋めとしてシカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)からバレンティン(35才/プエルトリコ出身/年俸350万ドル)が移籍してきている。このバレンティンはメジャー14年目のベテランで、過去5年間はシカゴに在籍。5年連続25本塁打を打っており、2004年は、打率「.216」、本塁打30本の記録。このバレンティンが居るため、トレーシー監督は、2月中旬の記者会見で、中村紀洋を一塁手として使う案にも言及している。
中村にとっては、守備負担が比較的小さい一塁手としてメジャーに残れる可能性があることは、もしかしたらラッキーかもしれない。
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(c) 2005, zig zag road runner.
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