田原総一朗って・・・
さきほど、テレビ朝日の「朝まで生テレビ!」を観ていた(現在まだ放送中)。
ライブドア関係のテーマでやっているのだが、パネリストのひとりが、MSCB(Moving Strike Convertible Bond; 転換価格の修正条項付き転換社債型新株予約権付社債)について話をし始めたところ、司会の田原総一朗がそれをさえぎって、1枚のフリップを出して何か言い出した。聞いていると、大和証券SMBCに言及している。つまり、彼は、MSCBとSMBCの区別がついていない。
ちなみに、「SMBC」は、Sumitomo Mitsui Banking Corporationの略。
田原総一朗は、1対1のインタビューで相手の話を引き出すのは上手く(最近はそうでもないかな?)、その武器を生かした番組作りで今の地位を築いてきたと思うのだが、経済関係(特に証券関係)の話題になるとそのへんの素人以下で、まったくわかっていない。というか、わかろうという努力もしていない。決して彼の頭が悪いわけではないと思うのだが、不思議。
さっきのMSCBについても、誰も田原のフォローをするでもなく(しようがないが・・・)、さっさと話題を流されてしまっていたのが、ちょっと可愛そうだった。
ちなみに、パネリストの一人、小飼弾の肩書きは、「オープンソースプログラマー,元オン・ザ・エッヂ役員」とのこと。あのキャラクターのポジションがテレビにあるということも、今のテレビの状況を象徴している気がする。
小飼氏は、TBSの「サンデー・ジャポン」に出演する前に、何かメディアに露出していたのだろうか?
あと、板倉雄一郎が言っていたのは、ブログを使えば広告費を使わずに情報発信ができるという主旨のこと。ただ、それは、私の実感からするとあまりに消極的な捉え方で、ブログ自体の可能性はもっと広がりを持っている。
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「朝まで生テレビ!」 今日(2005年4月2日)の出演者
司会: 田原総一朗
パネリスト: 浅尾慶一郎(民主党・参議院議員)
板倉雄一郎(板倉雄一郎事務所代表)
大谷昭宏(ジャーナリスト)
小飼弾(オープンソース プログラマー,元オン・ザ・エッヂ役員)
小林興起(自民党・衆議院議員)
紺谷典子(エコノミスト,「女性投資家の会」代表)
辛淑玉(人材育成コンサルタント)
デーブ・スペクター(放送プロデューサー)
永沢徹(弁護士)
ベンジャミン・フルフォード(元「フォーブス」誌東京支局長)
堀紘一(ドリームインキュベータ社長)
山田厚史(朝日新聞編集委員)
テーマは、「激論! ホリエモン現象と日本社会」
テレビ朝日のサイトより;
(http://www.tv-asahi.co.jp/asanama/video/Curr/program.html)
堀江社長と言えば、昨年は近鉄買収に名乗りを上げ、結果こそ敗れはしましたが、プロ野球界の改革に大きな一石を投じることになりました。今回のニッポン放送買収劇も、既に様々な方面に波紋を広げています。株式市場の時間外取引の規制や改正会社法の一部凍結といった問題、外国資本によるメディア支配の是非、メディアの公共性と事業としての放送のあり方、そして、経営者の事業に対する経営姿勢といった問題まで、サラリーマンに限らず、学生や主婦層まで巻き込んで、国民を二分する議論がなされています。
しかし、このような事態がいづれ訪れることは、金融ビッグバンが行われた1990年代末ごろから、わかっていたはずです。まして、シーガイアや新生銀行の例を挙げるまでもなく、既に日本には多くの外国資本が入ってきています。時代は変わったのでしょうか?その象徴が“ホリエモン”なのでしょうか?ここへきて、いよいよ日本型の経営は、息の根絶たれることになるのでしょうか?それとも、このようなやり方こそが、日本経済の明日を切り開いてゆくのでしょうか?そして、そもそも会社とはいったい誰のものなのでしょうか?
今回の「朝まで生テレビ!」では、この「ライブドアVSフジテレビ」の投げかけた問題を、企業のあり方、経営のあり方、そして日本おける資本主義のあり方という点から徹底的に議論します。
参考記事:
うさの穴倉: 朝まで生テレビを観てるんですが・・・
(c) 2005, zig zag road runner.
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