ベジタリアン/Vegetarian
ベジタリアン(vegetarian)と呼ばれる人たちがいる。日本語では「菜食主義者」と訳す。
「主義者」というと何か宗教的・思想的な背景を背負っていそうである。私も以前はそういう何か「主義」を背負ったものかと漠然と思っていた。
実際は、かならずしもそうではないらしい。英国に居たころ、同じ職場にいた英国人女性(当時20歳)は、「I am a vegetarian.」と言っていた。但し、聞いてみたが、特に宗教的背景はないらしい。ベジタリアンであることは、若い女性にとって一種のファッションのようなもので、軽い感覚によるもののようである。宗教的背景というよりは、脂肪を取ることによって太ることを回避するという動機にも思える。
ある日、彼女はチキンサラダを食べていた。私は彼女に尋ねた、「ベジタリアンなのに、チキンは食べるの?」。彼女が答えるところによると、チキンや魚は食べても良いらしい。牛や羊はダメらしい。なぜ、チキンが良くて、牛や羊はダメなのか、論理的な答えはなかった。牛も少しなら食べられる、と言われると、さらにわからなくなった。量の問題なのか?
(ブログ「英語生活ノおト+α」の記事にも、このあたりに関連する事情が書かれており、「ベジタリアンにも強いベジタリアンと弱いベジタリアンがあり、私はベジタリアンと公言する人も「弱い」ベジタリアンであることが、多いように思います。」とのこと)
職場の仲間でディナーに行くことになったとき、彼女がベジタリアンであることを考慮して、魚料理の専門店(フレンチ)へ行った。メニューに、「貝の盛り合わせ」みたいなのがあったので、それをスターターとして注文してみんなでシェアすることにした。大皿に山盛りの貝が出てきた。生の貝だった。日本人は、生の魚介類は食べなれている。フランスでも新鮮な魚介類は生で食べることもあると聞いたこともある。出てきた貝は、結構美味しかった。ところが、そのベジタリアンの彼女は、ひと口くらいしか口を付けなかった。調理された魚は食べるけど、生の魚介類は受け付けないらしい。結局、彼女はメイン料理が出てくるまで、ほとんど食べるものがなかった。
ベジタリアンと一緒に食事するのも難しいと思った。
(c) 2005, zig zag road runner.
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Comments
TBありがとうございます。本当にベジタリアンの人と食事をするのは大変ですね。わかります。今後ともよろしくお願いします。
Posted by: てっちゃん | Monday, April 04, 2005 19:35