日本テレビ「A」突然の打ち切り
久米宏の起用ということで、2005年4月から鳴り物入りで始まった日本テレビ(NTV)の日曜夜のバラエティ番組「A」が、6月末で突然打ち切られることになった。6月26日放送分が最終回になるとのこと。
こういう結果になるべくしてなったとも言える。
一度だけ見たことがあるが、全く面白くなかった。伝える情報が面白くないのみならず、番組の進行自体に、スピード感やわくわく感といったものがぜんぜんない。
いまどき、どうすればこのようなヌルい番組ができてしまうのか、不思議なほど。昔の久米宏ならば、アドリブでまわしていったかもしれないが、今の彼にはそれも見られない。
昔の名前ではどうしようもないということか。
ただ、これは、久米が悪いというよりは、企画・構成の責任だろう。
スポーツニッポンの記事を引用すると、
視聴率が極端に悪ければ、企画内容を大幅に見直すケースもあるが、1社受注体制の下では、責任のなすりあいが目立つばかり。細かい企画変更にとどまり、抜本的な対策はないがしろにされていった。
ビジネスの失敗事例としては、非常に参考になる。
ところで、MAROONの何でも日記の記事によると、驚いたことに、「野球中継で流さないという久米さん側の意向のため、東京ドームでの巨人戦の試合開始時間を繰り上げるという異例の措置」まで取っていたとのこと。 え? ドームの巨人戦の開始時間が早まったのは、「日曜夜の試合終了時刻が遅くならないように」というファンサービスだと勝手に解釈していたのだが、実際はそうではなく、久米宏のためだったってこと?
そこまで大物になっちゃったわけですか。それはそれですごい。
それはそうと、この打ち切りで最も迷惑しているのは、松浦亜弥か?
担ぎ出された時点では、芸達者な松浦がどのように料理されていくのかという興味はあったが、実際には、スタッフ側にも久米にも全く生かしてもらえなかった。しゃべりなどを本格的に見せていきたかった彼女としては、痛い傷を負ったことになるのだろうな。
© 2005, zig zag road runner.
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Comments
TBありがとうございます。
ひとえに日テレの安易な企画のせいですね。
久米にあややでも付けておけば
視聴率20%は固いだろ!みたいな。
同じ発想で選手を買い漁った巨人軍も低迷。
ある意味ロマンのある展開に、
あっしとしてはワクワクしています。
番組にせよ、野球にせよ、
本気で観る人を喜ばせたいという気持ちがあるのなら、
きっとこんなことにはならないでしょうけどね。
Posted by: 山田の寅次郎 | Friday, June 24, 2005 00:09
こんばんは、TBありがとうございます。
はじめたばかりで何もない場所なので
読んでいただけたこと、嬉しかったです。
私もAを一度見たきりなのですが、
情報としてもバラエティとしても成り立たない
痛々しいくらいなまぬるい番組でしたよね。
巨人戦の試合時間まで変えてしまう久米さん
にはおそれいりました。ぐったり・・・
Posted by: あめ | Friday, June 24, 2005 00:37