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Monday, November 14, 2005

愛の嵐 Il Portiere Di Notte シャーロット・ランプリング

映画「愛の嵐」をDVDで見た。シャーロット・ランプリングが演じる妖しいルチアが印象に残った。ラストシーンは、悲劇的ながら、美しさを感じる。

愛の嵐


[DVD]ポニーキャニオン PCBE-51394

タイトル:愛の嵐
  イタリア語タイトル:Il Portiere Di Notte
  ドイツ語タイトル :Der Nachtportier
  英語タイトル   :The Night Porter
監督:Liliana Cavani(リリアーナ・カヴァーニ)
製作:Robert Gordon Edwards(ロバート・ゴードン・エドワーズ)
製作総指揮:Joseph E. Levine(ジョセフ・E・レヴィン)
原作:Liliana Cavani(リリアーナ・カヴァーニ), Barbara Alberti(バルバラ・アルベルティ)
脚本:Liliana Cavani(リリアーナ・カヴァーニ), Italo Moscati(イタロ・モスカーティ)
撮影監督:Alfio Contini(アルフィー・コンティーニ)

1973年:イタリア・Lotar Film

出演者:
Dirk Bogarde(ダーク・ボガード)
 - マックス(Maximilian Theo Aldorfer)役
Charlotte Rampling(シャーロット・ランプリング)
 - ルチア(Lucia Atherton)役


物語の舞台は1957年のウィーン(ヴィエナ)、ホテルでポーターとして働くマックス(マクシミリアン・アルドルファ)は客の中に見覚えのある顔を見つける。歌劇の公演でこの地を訪れた指揮者とその妻ルチア。ルチアの顔を見るなり、封印していたはずの過去が甦る。それは、ルチアにとっても同じだった。

マックスは、かつて、ナチスの親衛隊員としてユダヤ人のルチアに接した。ルチアは、支配される身としてその倒錯的な関係に入っていった。

マックスもルチアも、過去を思い出したくないのだが、呪縛から逃れることができない。やがて、ルチアの夫は次の公演地に向かうのだが、ルチアはこの街に残る。

ホテルの部屋での再会。マックスはルチアに向かって「Tell me what to do」。その後ルチアは、ホテルをチェックアウトすると自らマックスの部屋に向かう。

夫からの捜索願が出されるが、ルチアは、愛と破滅とを選択する。そして、マックスも、仲間を裏切る道を選ぶ。

映画は、過去のシーンを織り込むように挿入しながら進んでいく。モーツァルトの歌劇「魔笛」が演じられるシーンとかぶさるように並行する過去シーンが印象的である。

原作・脚本・監督は、リリアーナ・カヴァーニ。イタリア人の女性監督である。1936年生まれだから、幼少時代に第二次世界大戦を経験したはず。学校で映画を学んだ後、テレビ映画の監督などを経て、劇場用映画"Francesco D'Assisi"(1966年)以降、多数の劇場用映画を手がけた。この「愛の嵐」は、ヒット作となったが、ユダヤ人団体からは抗議を受けたとのこと。後年には、谷崎潤一郎の「卍」(まんじ)を原作とした「ベルリン・アフェアー」(高樹澪が出演)という作品も手がけている。ところで、この「愛の嵐」のストーリーは、何らかの事実がもとになっているらしい。カヴァーニ監督がテレビ番組の取材の中で出会った実話から、作品を作ったとのこと。そう思うと、人間の不思議さがさらに感じられる。

映像は衝撃的で、強烈である。イタリア映画らしいというか何というか。

ルチア役を演じたシャーロット・ランプリングは、1946年生まれとのことだから、当時で27歳。現在は59歳。英国人で、ハーロー・ポリテクニーク卒業後、モデルとなり、さらに女優になったとのこと。

シャーロット・ランプリングの出演作品は、下記の通り。比較的最近の作品では、「スイミング・プール」に女流作家役として出ていたのが印象に残っている。
ナック(1965年)
ジョージー・ガール(1966年)
長い長い決闘(1968年)
ターゲット・ハリー(1968年)
夏の日の体験(1969年)
地獄に堕ちた勇者ども(1969年)
さらば美しき人(1971年)
アサイラム・狂人病棟(1972年)
愛の嵐(1973年)
蘭の肉体(愛の肉体)(1974年)


未来惑星ザルドス(1974年)
地獄のキャラバン隊(1974年)
フォックストロット(1975年)
さらば愛しき女よ(1975年)
オルカ(1977年)
男と女のアヴァンチュール/紫のタクシー(1977年)
スターダスト・メモリー(1980年)
評決(1982年)
ヴィバラビィ(1984年)
トレンチコートの女(1985年)
美しさと哀しみと(1985年)
マックス、モン・アムール(1986年)
マスカラ(1987年)
エンゼル・ハート(1987年)
パリスbyナイト(1988年)
D.O.A.(1988年)
ブガッティ・ロワイヤルの女(1989年)
ハマーアウト(1991年)
夢見る小説家(1993年)
巴里に天使が舞いおりる(1993年)
ザ・プライバシー(1996年)
鳩の翼(1997年)
まぼろし(2001年)
スーパーファイアー(2001年)
フォース・エンジェル(2001年)
スパイ・ゲーム(2001年)
デブラ・ウィンガーを探して(2002年)
スイミング・プール(2003年)
ゴッド・ディーバ(2004年)

ところで、どうでもいいことだが、DVDのパッケージにある「無修正ノーカット版」の文字、これ全然必要ないと思うのだが。セールスのためなのだろうか。

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Comments

シャーロット・ランプリング、ジャクリーン・ビセット、クリスティン・スコット・トーマス、ジェーン・バーキンなどの女優は本当に素敵で才能のある女優たちだと思います。

Posted by: 台湾人 | Saturday, February 28, 2009 22:12

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