先日、渋谷のアミューズCQNで、井筒和幸監督の映画「パッチギ!」を見た。
「在日朝鮮人」という、撮り方によっては重くなりがちなテーマでありながら、ケンカあり、恋愛ありの娯楽映画としてちゃんと成立しているこの作品には、1960年代の京都の様々な様相が織り込まれていて、それら諸様相を微視的に楽しむという見方もできる一方で、そういう視点で見たときには、それはそれで突っ込みどころもたくさんあり、また機会があればそれらの点は書きたいが・・・
とりあえず、この作品を見ていて個人的に気になったのは、京都朝鮮高校2年生のシルサ役で出ている「ちすん」という女優。ヒロインのリ・キョンジャ(沢尻エリカ)の同級生の役である。妙に存在感が有る。視線もいい感じ。最初のほうの銀閣寺の近くでの高校生同士でのケンカのきっかけになったシーンとか、お葬式のシーンとか。
朝鮮人高校生の役としてもぴったりはまっている(メークのしかたもあるにしても)と思いながら見ていて、映画が終わった後で知ったのだが、このちすんは、在日三世で、彼女自身、大阪朝鮮高校の出身とのこと。昔からクラシックバレエや朝鮮舞踊をしていて、バレエを踊っているときにスカウトされて演劇の世界に入ったらしい。
本名の金智順(きむ・ちすん)のままだと正しく読んでもらえないし、「チスン」とカタカナにするとアジア人っぽくないし、それで平仮名で「ちすん」という芸名にしたと、どこかに書いてあった。
1983年11月3日生まれの21歳だが、既に実績は多く、下のような作品に出演している。
TVドラマ「超星神グランセイザー」ルシア役(レギュラー)/テレビ東京系
TVドラマ「ショコラ」/毎日放送系
TVバラエティ「チョナンカン」/フジテレビ系
映画「パッチギ!」 井筒和幸監督作品 シルサ役
映画「着信アリ2」 塚本連平監督作品 山内まどか役
映画「黄泉」 小松隆志監督作品 赤沼静江役
映画「彼女等の真摯」山田祥代監督作品 主演・椿役
映画「恋はメールにのせて。~アボガド納豆~」 鈴木元監督作品 大沢恵美役
映画「血と骨」崔洋一監督作品
舞台「ダンスファンタジー 不思議の国のアリス」吉村一風:脚色 サイトウマコト:振付/よしもとrise-1シアター
舞台「青空のむこうに」小鉢誠二:作/近鉄小劇場
舞台 日韓合同公演「島-isle」金相秀:作・演出/主演/国際交流フォーラム
CM「チョーヤの梅酒 さらり」
CM「しっとりクッキー」(カバヤ食品)
CM「新世代携帯電話」(NTT Docomo四国)
まあ、とにかく、良かった! 機会があれば、また、出演作を観てみよう。
ところで、SportsNaviの2001年の記事で「第79回全国高校サッカー選手権第2日結果」(※)というのがあり、そこにこのような記載がある。「歴史つくった選手に声援 大阪朝鮮高、初戦で散る 31日、川崎市の等々力陸上競技場で行われた全国高校サッカー選手権の1回戦で、朝鮮学校としては初めて出場した大阪朝鮮高級学校は、健闘及ばず1-3で神奈川の強豪、桐蔭学園に敗れた。前半、3点をリードされたが、バックスタンドからは級友たちの必死の声援が続いた。民族衣装のチョゴリ姿で、民族楽器のチャンゴをたたきながら見守った金智順(18)さんは『このチームは、絶対になんかやってくれる』と、歴史をつくったイレブンに期待を寄せていた。」
ここに出てくる、金智順も、おそらく本人だろう。
※ http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/hs/column/2001/ZZZ0ZGEH6HC.html
超星神 グランセイザー
追記(関連記事):
zig zag road: ちすん/金智順/Chisun : パッチギ
zig zag road: パッチギ! 井筒和幸監督 塩谷瞬,沢尻エリカ 他
追記(2005年6月12日):
7月に、「パッチギ!」のDVDが発売される。
パッチギ! プレミアム・エディション

パッチギ! スタンダード・エディション

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