フラット化する世界 The World Is Flat
フラット化する世界(上)/トーマス フリードマン・著
フラット化する世界(下)/トーマス フリードマン・著
少し前から気になっていた本であるが、今日(2006年6月25日)の日本経済新聞に今井賢一氏が書評を書いている。今井氏の書評では、「ミドルクラス」に焦点が当てられている。日本の強さは、かつて、ミドルクラスの強さによると言われた。ミドルクラスの役割を積極的に評価した点は、この本のポイントの一つか。著者は「国民が希望を抱く国には中流階級がいる」というジェーリ・ヤンの言葉を紹介する。また、「インドにイスラム教徒が多いにもかかわらずビンラディン派が出ないのは、インドの民主主義によって彼らの多くはミドルクラスになっているからだ」という事実を挙げる。そして、「ミドルクラスは、収入の多寡ではなく、心の持ちようだ」と言うとのこと。「フラット化する世界」が、最大多数の最大幸福を生み出すための重要な概念のような気がする。
© 2006, zig zag road runner.
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