参議院議員選挙
民主主義は、衆愚政治化のリスクを含みながらも、最もマシな政治形態である(消極的選好)が、その時々においてなるほどと思わせる結果を示す。たとえ、感情に流され気味だとしても。
2007年7月29日の参議院議員選挙の結果もその例に当たる。ただ、今回の結果は、決して民主が勝ったのではなく自民が敗れたに過ぎない。批判されたものは、自民のみならず、外形上は勝利を治めた民主も含めて今の政治すべて、今の官僚機構すべてであるというのが真実であると思量する。
救われるのは、批判の受け皿が存在したこと。これがなければもうどうしようもないが、その点において、かなり限定的に今の民主の価値を認める。
「選択可能な二大勢力」という姿がその形式だけではなく内実をも伴うようになることを当面は願う。
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