山崎エリナ写真展
何の変哲もない風景をいかに切り取るか。
その切り取り方の意志の強さ、切り取り方の意味の見出し方。
その意思が前面に出ているのを感じさせるような作品。
写真機という写実的な描写のための機械を用いた、詩人のような、そういう写真。
展示されている作品は、すべて、神戸で撮影されたものとのこと。
鴎、砂浜、・・・。
作者の山崎エリナにとっては、1995年1月17日の阪神大震災が、
撮ることの原点になっている。
山崎エリナ写真展
会期:2008年2月19日(火)~3月1日(土)
会場:藤屋画廊(東京都中央区銀座2-6-5 藤屋ビル2F)
www.gallery-fujiya.com
◇
個人的には、会場に置かれていた写真集「ただいま」「おかえり」のほうに目を奪われた。
こちらは、神戸ではなく、山の中の日本の田舎の風景。
こちらも、何の変哲もない風景といえばそうだが、今の日本が失ってしまった、何か懐かしい感じの空気。そして、人々。ひとつの家族の中に入り込んで写した、家の中の風景。
独特の世界観が表現されている。
Erina Yamazaki - Photo Exhibition
© 2008, zig zag road runner.
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