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Monday, October 13, 2008

HMV新宿East (新宿・ルミネエスト6F) の憂鬱

音楽の終わりを告げているのかもしれない、と思った出来事だった。

新宿のルミネ・エスト6Fで「HMV新宿East」の改装をしばらく前から行なっていて、どのように変わるのだろうと、少し楽しみにしていたのだが、今日、久々にそのフロアへ行ってみたら(改装されてからもう1ヶ月以上たっているので、今更、と思われる方もいるだろうが)、かなり変わっていて、最初は何がどうなったのか、なかなか理解できなかった。

ここのHMVは売場面積で渋谷店には劣るものの、それでもかなり広く、場所の便利さもあって、いろいろなCDを探したりするのによく使っていた。

でも、改装の結果、売場面積は元の四分の一か、それ以下になってしまっている。

これだけ売場が狭いと、もう、売れ筋の商品しか置いてない、コンビニエンスストア状態になってしまっていて、そこにはもう知らない音楽を探す楽しみは、明らかに、なくなった。

ヴァージン新宿店がなくなり、HMV渋谷店の面積縮小が行なわれ(そのHMVの空いたフロアに入った青山ブックセンターも既に撤退し)、そして、ルミネエスト6Fがもはや瀕死の状態。

みんな、AmazonでCDを買うようになったからこの結果は当然と言えば当然と言えるかもしれないし、さらに言えば、Amazonで買うかどうか以前にCD自体が売れなくなっているし、もう、時代の大きな流れは止められないところまで来ているのか。

ネット配信のシェアが伸びているのも一因だろうが、より大きく言うと、音楽のパワーがダウンして人をひきつけられなくなった、面白い音楽がなくなった、音楽を聴く側の姿勢が変わるとともに音楽がBGMの地位に安住している。そのようなところかな。

実は、ルミネエストの6Fについては、本ブログzig zag roadでは、2004年11月27日に都心大規模書店の憂鬱 / 新宿・山下書店の閉店という記事を書いており(当時は、建物名は「マイシティ」)、あれからもうほぼ4年もたつのか、という感慨とともに、同フロアを舞台としてメディアの攻防と文化の衰退(と、敢えて言う)は、さらに僕を憂鬱にさせる。

© 2008, zig zag road runner.

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