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Sunday, November 16, 2008

西武ライオンズがアジアシリーズを制覇したものの・・・

先週の日本シリーズを勝って日本一になった埼玉西武ライオンズ(Saitama Seibu Lions)がアジアシリーズに出場し、予選第1戦で韓国に敗れながらも、2勝1敗の成績で決勝戦に進出。2008年11月16日(日)に行なわれた統一(台湾代表)との決勝戦でサヨナラ勝ちし、優勝した。

決勝戦では、西武・涌井が先発。投手戦となり、9回表の統一の攻撃を終了した時点まで両チーム無得点。9回裏2死からの四球と、佐藤のサヨナラ二塁打で1-0でかろうじて西武が勝った。

これで、第1回から第4回までのアジアシリーズ、すべて日本のチームが優勝したことになるが、日本と韓国と台湾との差は年々縮まっている。特に、この大会へのモチベーションという意味では日本のチームよりも韓国および台湾のほうが上回っており、さらに日本のチームの「ガイジン」選手は日本シリーズが終わったらさっさと帰国するのでこの大会には出場せず(何で最初から契約に入れておかないのかと思うが、つまりは日本の各球団はその程度にしかこの大会を重視していないということ)、そういうハンディキャップを負っての日本のチームの出場である。

このあたりの環境が今後数年で変わるとも思えず、そのうち韓国または台湾のチームがアジアシリーズを制するようになるのも時間の問題であると思われる(アジアシリーズが今後も行なわれるという前提での話だが)。

まあ、しかし、プレーオフ制度が導入されたり、アジアシリーズが行なわれたりで、プロ野球選手も、11月中旬まで働かねばならないというのは、身体の酷使という面からも心配(おまけに、2009年3月上旬からは第2回WBCが行なわれるので、実施的なオフはさらに短くなる)。例えば、西武の岸投手は、若いから監督の指示に逆らえないということもあるのだろうが、ここまで酷使されて大丈夫なのか?

あと、今回の番狂わせは、韓国の代表であるSKが、予選で台湾の統一に大敗し、決勝戦に進出できなかったこと。SKは、日本チーム打倒のために随分と入念な準備をしてきたとも聞くが、決勝戦を意識しすぎて統一との試合を軽視してしまったのか。あるいは台湾チームのレベルが急速に上がっているのか。

アジアのクラブチームのNo.1を決めるという大会趣旨は達成されているとは思うが、それを取り巻く環境がいろいろと障害となっていることもあり、第1回から第3回までスポンサーとなっていたコナミが今回は降りたこともあり、アジアチャンピオンになったところで他の地域との決戦(リアル・ワールド・シリーズ?)の開催にはまだまだ道が遠いことなどもあり、このショボイ状況を打破していくのは大変だろうなと、やや悲観的にならざるを得ない。

© 2008, zig zag road runner.

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