Wednesday, October 29, 2008

最近気になった本

書籍:高血圧は薬で下げるな! /浜 六郎
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047100161/
書店で気になって手にとって見た本だが、Amazonのカスタマーレビューを読む限りでは、この本の主張だけをまともに信じないほうがよいのかな? 医学は専門外なので、そのあたりの判断も難しい。

書籍: デキる上司は褒め方が凄い/日本語力向上会議
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047101494/
まあ、こういう本も気になってしまう。ところで、日本語力向上会議っていう著者名なのだが、こういう、著者の個人名が前に出てないのはあまり好きじゃないな。今年の7月に出たばかりなのにランキングが20万位台(本日現在)というのも、低すぎる気がしたり。

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Thursday, October 16, 2008

できそこないの男たち 福岡伸一の「本が売れる理由」

本日(2008年10月16日)の日本経済新聞・夕刊第1面に、福岡伸一氏のコラム「本が売れる理由」が掲載されている。

福岡伸一氏は、新書「生物と無生物のあいだ」の著者といえば、わかる方も多いだろう。彼が書いた「生物と無生物のあいだ」は、それより前に彼が書いた本の部数すべてを足した数の10倍よりも多くの部数が売れたとのこと(こういう表現は、理系の物書きらしい)。

で、なぜ売れたかを分析しているのだが、「本が売れる最大の理由は、その本が今売れているから」ということに気付いたとのこと。まあ、これはマーケティングの世界では当たり前のことなのでとりたてて言うほどのことはない。そして、そのサイクルを加速したのが「ブロガー」であるという点と、そのブロガーはアフィリエイトの仕組みによってインセンティブを有していると述べている。これも、目新しい話ではない。

私が興味を引かれたのは、福岡伸一氏が、アフィリエイト報酬に関して「報奨の率を聞いて愕然とした」という記載。はて、彼はどのように愕然としたのだろうか。疑問が沸いた。愕然としたというくらいだから、その率が高すぎると感じたのか低すぎると感じたのか、いずれかであろう。

どちらだろう? それが書いてないのだが。

仮に、彼が、報奨率が高すぎることに愕然としたとする。苦労して書いた筆者の率(本だと10%くらい?)に比べて単に紹介しているだけの人の率が高すぎると感じたのか? だとしたら、彼は、販売という行為の重要性を軽視しすぎである。

逆に、彼が、報奨率が低すぎることに愕然としたとする。ちょっと、考えにくいけど、たかだかそのような小さなインセンティブでよくやるものだと感じたのか? まあ、ブロガーは決してアフィリエイト収入を主目的としてブログを書いているわけではないが。まあ、確かに低いとは私も思うが、でも在庫も持たずに得られる収入としては妥当な線でもある。

というわけで、彼は、最新刊の著作「できそこないの男たち」のタイトルをさらりと紹介した上で、この新著が売れるか否かも、好循環の初期加速がつくかどうかが鍵であるという趣旨のことを述べて稿を結んでいる。

このコラム自体が、ブロガーたちが新著を取り上げることを狙っているという深い考えがあるのだとしたら、私もそれに乗ってみようと思う(ということで、この記事を書いた)。

「生物と無生物のあいだ」は面白かったし、文章も上手いので、新作にも期待しつつ。




福岡氏は、ドーキンスの著作の翻訳も行なっている。



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Sunday, April 20, 2008

新・都市論TOKYO / 隈研吾, 清野由美

Kengo Kuma and Yumi Kiyono

先日買った本。最近の東京のいわゆる再開発には、全く魅力を感じていなくて、典型的には、六本木ヒルズ、ミッドタウン、表参道ヒルズなどであるが、本来、東京が持っていたエネルギーを感じさせることもなく、何かの創造の場という空気もなく、単に、ユニフォームな価値観での消費が、主体的に、これらの再開発のための資金的な背景の役割を担っているとしたら、それはあまり面白くないなぁ、などと考えていたのだが、どこかの書評で読むと、この本にはそういうことが二人の著者の議論の形で書かれているらしいということを知り、それで買った次第。まだ読んでないけど。町田が取り上げられているとか。歌舞伎町は管理される街になったとか。そんなことが書かれているらしいので、ぜひ、ちょっと読んでみるとともに、歌舞伎町(そういえば、最近、行ってないなぁ)や町田(そもそも着目してなかったので全く行ってなかったなぁ)などもフィールド探索してみようかななどと考えている。

新 TOKYO 隈

新・都市論TOKYO (集英社新書 426B)

Amazon価格 ¥ 756
人気ランキング 2271 位

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草思社、文芸社の支援を得て再建

経営破たんした草思社が、なんと、文芸社の支援を得て再建するという驚きのニュース。

なんか、社風というか、出版の方針が全く違う気がするのだが。

文芸者にとっては、ある意味、良いブランドを手に入れられることになるのかも。

いずれにせよ、草思社の既刊本も、これでまた販売再開できるようになるとのことで、その点はグッドニュース。

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Monday, April 14, 2008

不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる! (14歳の世渡り術)/宮嶋茂樹

今度買う予定の本。


不肖 メディアのウソ

不肖・宮嶋 メディアのウソ、教えたる! (14歳の世渡り術)
ランキング 68663 位 

本人のウェブサイトによると、「不肖・宮嶋青少年に道徳を説く資格も、教えを与える知恵もないのは百も承知で恥ずかしながら14歳以上の青少年を対象にした世渡り本を出させて頂いた。」とのことだが、オトナが読んでも面白そうな内容。

アマゾンのレビューからは:
「真っ正直で摩擦は多くてもうそのない本である。メディアを無批判に信じるなと言うインサイダーのメッセージは力強い。」とか、「日本のマスメディア(テレビ、新聞、雑誌)の報道が一見客観的なようで、いかに主観的かを、その手口も含めて解りやすい文体で説明している。」とのこと。日本のメディアの実態が見えるならば、読む価値ありそう。
「後半はフリーの報道カメラマンという仕事についての説明であるが、これは報道カメラマンに限らずフリーで仕事をする(したい)人間には広く応用出来る話」とのことで、フリーカメラマンについても知ることができそう。
「ボリュームはいつもより少なめ」とのことで、これは、十代の読者の読みやすさを意識しているのだろうか。
また、「本書からさらに一歩進んだ読書としてダレル・ハフ『統計でウソをつく法』、谷岡一郎『社会調査のウソ』、パオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』などもお奨め。」とのこと。なるほど、そういう系、と理解。

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Sunday, April 06, 2008

神は妄想である/リチャード・ドーキンス 読書ノート No.0

神は妄想である/リチャード・ドーキンス No.0

少し読み始めたところ。内容については、No.1から、整理して書いていく。

関連記事:
池田信夫blog
ただのにっき(2008-03-03)

「ただのにっき」では、アジャイル開発=生物進化という独創的観点による説が書かれている。
確かに、あたっているかも。異様に時間がかかるという点と、どっちに行くかわからないという点において。

おそるおそる、トラックバックもしてみる。「おそるおそる」する理由は、
言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか ただのにっき(2005-06-28)

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Thursday, April 03, 2008

佐藤優 × 西木正明 | 対談記事 「悪徳」こそ情報戦を制する最大の武器である

雑誌「諸君!」5月号(2008年4月1日発売、文藝春秋社)の特集「総力特集 日本インテリジェンス非常事態宣言」の中の西木正明氏と佐藤優氏による対談記事「『悪徳』こそ情報戦を制する最大の武器である」が面白い。


日本人が全体としてナイーブであることは、昔から言われていることであるが、それは、根本的な何かに基づくものであり、そう簡単には変えられないのではないか、と思わざるを得ないのだが、対談内容自体は、いろいろ書かれていて面白い。というか、内容の怪しさにも深みがある。

佐藤優がメディアに登場するときの肩書きは長らく「起訴休職外務事務官」となっていたのだが、この記事では「起訴休職外務事務官・作家」として紹介されている。まあ「作家」で間違ってないだろう。しかし、「起訴休職外務事務官」こそ、この人特有のアイデンティティであり、肩書き自体がレトリック的でもあり、そう簡単に手放せないのだろう。単なる秀才であるわけでなく、宗教観など、人間に対する理解の深さが、この人の武器なのだろう。


関連ブログ記事:
インテリジェンス 武器無き戦争


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Saturday, February 09, 2008

眼の誕生/アンドリュー・パーカー

読書記録

久々に、読んで興奮する本に出会うことができた。

知的好奇心を満たしたい人にお勧めの本。眼から鱗が落ちること間違いなし。5億4300万年前に我々生物が最初に視覚を得たときのように。

実は「カンブリア爆発」という言葉を知ったのは比較的最近なのだが、それは、遺伝子の突然変異の量が偶々増えたことによって起こったわけではなく、あるきっかけに基づく因果関係をもって起こったらしいという話。

その学説を唱えた人が、この本の著者であるアンドリュー・パーカー。1967年生まれ、英国人生物学者である。

この本のタイトルが暗示するように、カンブリア爆発は、生物の視覚が大きく関係している。

そもそも、生物が視覚を得ることができたのはいつで、どのようにそれが可能だったのか。あのダーウィンですら、進化によって眼が誕生したことに、自信がもてなかったらしい。

この本は、学術書ではなく、一般人向けに書かれている。平易な言葉で解説されている。しかも面白い。そして、推理小説のようである、とまでは言わないが、第8章~第10章あたりの結論に至る前まで、様々な状況証拠を周辺から着々と積み上げる記述がある。

1980年代に、科学雑誌で、生物の「擬態」の意味が取り上げられていた。「擬態」が、生物の進化においてこれほどまでに重要な役割を果たしているとは、その時点では理解できなかった。世の中的にも、「擬態」は、学術的意味というよりは、博物学的に風変わりな事象という程度にしか捉えられていなかったように記憶している。

そして、光の重要性、視覚の重要性も、同様。

この本を読んだ後では、それが当然のように思えてしまう、ある意味コロンブスの卵的な、といっても進化論的には非常に重要なこの学説。

アンドリュー・パーカーがこの学説を最初に講演したのは2000年とのこと。そして、原著が出版されたのが2003年。やや遅れはしたが、日本語でたった数年遅れでこれを読めたことは、非常に幸せであると思う。

翻訳者の渡辺政隆氏および今西康子氏にも感謝。読みやすい日本語になっている。

繰り返しになるが、お勧めの本である。


眼の誕生/アンドリュー・パーカー
In the Blink of an Eye / Andrew Parker

(The Cause of the Most Dramatic Event in the History of Life)
草思社, ISBN 978-4-7942-1478-2


原書はこちら↓



関連記事:
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1002.html → 草思社について触れられている。良い本をたくさん出しているだけに、経営不振は確かに心配。
http://lakko.blog121.fc2.com/blog-entry-103.html
http://blog.so-net.ne.jp/kaoloon/2008-01-07 → じっくり読めるのは価値があると思うが、結論だけ早く知りたいという人の気持ちもわかる。
http://yaplog.jp/naosgl1759/archive/21 → 確かに、色の認知は、眼ではなく脳の仕事
http://www.pm-forum.org/100satsu/archives/2007/08/post_806.html → 詳しく書かれている
http://starfort.cocolog-nifty.com/voorlihter/2007/06/post_b6d3.html
http://kikikaikai.cocolog-nifty.com/kikikaikai/2006/06/post_b6d3.html → 化石の証拠が示す事実と遺伝的解析結果が示す事実を両立させること


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Monday, March 19, 2007

気になった本(「国マニア」ほか)

今日、気になった本。東京都内のレストランの情報と、旅行関係の情報とを本屋で探していて目に付いた。

国マニア

国マニア―世界の珍国、奇妙な地域へ!

偶然見つけた本だが、面白い。世界中の小国、珍地域、珍政府などについて書いた本。視点がマニアックで、内容が濃い。バチカン市国の大半の人々は二重国籍(日本との二重国籍の人もいる)というのは前から知ってたけど、もっとすごいエピソード満載。近いうちに買いそう。
日本一美味しいカレーを探せ! 首都圏版

日本一美味しいカレーを探せ! 首都圏版―YAHOO!JAPAN×ぴあpresents

これは、グルメ情報。カレーについての本。カレーを出すレストラン(インド料理店には限らない)と、カレーの作り方。
Amazonの商品カタログでは「日本一美味しいカレーを探せ!」となっているが、実際は、「日本一美味いカレーを探せ!」
おとなの週末 東京厳選

「おとなの週末」東京厳選222店

グルメ。雑誌記者による覆面取材。とりあえずおさえておきたいお店など。

路面電車の走る町―「青春18きっぷ」で行く

タイトルは「青春18きっぷ」で行く、となっているが、特にそこにはこだわらなくて良い。路面電車を街の景色として捉えている。街の情報などもあり、鉄道マニアでなくても、楽しめると思う。

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Sunday, June 25, 2006

今週の本 - book preview

本の広告にISBNコードが入っている場合があるが、あれが入っていると、買おうとしたときに非常に便利。

ISBNコードを広告に記載しているのは、筑摩書房や日経BP社など、一部のみ。新聞の書評欄にもISBNコードが入っていたらなぁ。

今週気になった本は以下の通り。

* 全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術

* フラット化する世界

* 日本の個人主義

* モナ・リザと数学 ダ・ヴィンチの芸術と科学

* ミュージアム・マーケティング

* ミッションマネジメントの理論と実践

* Q&A ストック・オプション会計の実務ガイド

* 大学生の論文執筆法

* 和魂米才の発想法 日本流でも米国流でもない企業経営

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